2022/02/07 18:50

PastaProntaパスタプロンタとは



Pronta プロンタ=準備、整う、完了

「完成されたパスタ」と意味で、レンジで加熱するだけで本格的なパスタをお楽しみいただけます。

いつでも、どこでも、だれでも美味しいパスタをお手軽に!

をコンセプトに、宮古島の素晴らしい食材をメインに使った当店自慢のパスタソースと麺屋サマー太陽さんとコラボしたオリジナルパスタとのセット商品です。

レストランでは麺は茹で時間や茹で汁の塩分濃度、麺の種類によってはソースの配分はもちろん、味つけもレシピも変わります。

ということで、パスタの状態を見極める「茹でる工程」を電子レンジで調理することで、私達が作ったパスタと全く変わらない味を家庭でも簡単に食べられるようなりました。

解凍する手間もなく、凍ったまま電子レンジでチンするだけがパスタプロンタです。



〜シェフからみなさまへ〜


コロナ感染症拡大による自粛期間により、私たち料理人は料理が作ることができなくなってしまいました。

お客様がお店に来れない、お店を開けられない。

前代未聞の事態が起こりシェフとして経営者としてどうするか、というより何ができるかという解決策を求められるようになりました。

もちろん解決策なんてわかりません。

何が正しくて何が間違ってるなんてのもわかりませんでした。ただ、スタッフがいる、当店のスタッフは20代というフレッシュなヤンガーズです。

まだまだ社会人としても未熟で、料理人サービスマンとしてもまだまだ修行中の若者です。

そんな彼らが人生の今という時間を費やして何かを学ぼうとしたり、興味あるものに時間と労力を注ぎ込むことが出来ないということが、どんなに恐ろしいことなのか想像できますか?


もし、実際に私が20代の頃にコロナ禍となり今のような状況になっていたら果たして料理の道を歩み続けただろうか。

イタリアで修行経験が出来たのだろうか。。。

恐らくまだまだ臆病者だった私にはきっとNOであっただろうと思います。


そんな風に思って欲しくないと感じた時に、この状況を見方だけ変えればもっと違う世界があるのでは?と思うようになりました。


私が飲食業界に入った頃のレストランの印象はとてもキラキラしていて、働く人もお客さまもみんな笑顔で華やかな世界でした。今の若者もきっと同じ感動をしてこの世界に入ってきていることでしょう。


たとえコロナ禍でもその目線と心躍る瞬間はいつの時代も変わらないはずです、なのでこの状況でどうすればワクワクとトキメキを持って料理ができるかを考えてきました。


そこでお客様がお店に来れないんだったらこちらから行けばいい!こちらから料理をお届けすればいい!


では、どうすれば? 

実際に私達のお店ではテイクアウトはやっておりませんでした。

「パスタ料理は出来立てが一番美味しいに決まっている!!」

確かにそうです。

ですが、どうしたら出来立てじゃないパスタを美味しく食べられるのか?を考えたことがなかったのです。

考えたことがなかったので、スタッフ全員でこのチャレンジに挑みました。

時間はいっぱいある。

どうすれば、なにをすれば、とトライアンドエラーの毎日。

ですが、この失敗や少しの成功を重ねていく時間やコミュニケーションの先にお客様の【美味しいの笑顔】があると思う気持ちが私達の胸を弾ませ、心から喜びを感じる瞬間でした。


これだ。


お客様が来れなくても、お店を開けられなくても僕達は料理を作る喜びと幸せを感じられるんだ。


不思議なことに「出来ない」なんて思いませんでした。

絶対にできる!と不思議な自信がなぜかありました。今となって思えばパスタの美味しさを我々は分かっているからなんです。逆に言えばここを外すと美味しくない。があるので、あとはこの着地点に一歩でも近づく発想と努力をするだけでした。


そうして生まれたのがこのパスタプロンタです。


スタッフの力の結晶であり、過ごした時間、料理人の未来を込めて作り上げました。


少しでも宮古島の食材が日の目を浴び、宮古島の生産者が元気になって私達が素晴らしい食材に囲まれて、日々料理ができることを願ってひとつずつ手作りしてお届けするのでお時間を頂戴することもある旨、ご了承いただけると幸いです。


まだまだ改良の余地もあるかもしれませんが、これが今の私達の最高傑作であることは間違いありません。

今後も日々精進し、より美味しく、食べる人、作る人を笑顔になれる料理を作り続けていきたいと思います。


ドンコリism オーナーシェフ  望月直樹   2022/02/07